軽トラからスーパースポーツまで、車ならなんでも大好きな自動車ライターの元塚です。
ダイハツがスーパーハイトワゴンをさらに超える大容量を武器にデビューさせたダイハツウェイク。
専門誌での予想では大ヒット間違いなし！と言われていましたが、ふたを開けてみればどうも人気は伸び悩み気味です。
いったい何が原因だったのでしょうか。
ダイハツウェイクの欠点についてインプレや口コミからさぐっていきます。
【ウェイクのここがイマイチ：遅い！】
ウェイクの一番のネックが走行性能です。
ターボ付きなら多少の余裕はありますが、ノンターボ車の場合ははっきりと車体の重さを感じます。
特にストップ&ゴーの多い街中では出足が鈍く、正直かったるいと思ってしまうのはマイナスポイントです。
車高が高くなった分だけ、横風の影響を受けやすい上に動力性能の物足らなさも相まって、特に高速道路をよく使う方には積極的におすすめするのがためらわれます。
また、横幅に対する車高の高さを考えればがんばっている方とはいえ、コーナーでの腰高感もあり、ちょっと速いペースで突っ込んでしまうとちょっ怖い、という意見がありました。
走りを求める車でないことは十分承知しているのですが…
【ウェイクのここがイマイチ：価格が高い】
ウェイクの最上級グレード、「GターボSA２」は1,674,000円（消費税込み）となっています。
タントの最上級グレード、「XターボSA３」が1,501,200円（消費税込み）なのに比べると割高感は否めません。
この価格差を納得させるポイントがウェイクにあればよかったのですが、普通の人はタントで十分、と思ってしまうのでしょう。
【ウェイクのここがイマイチ：無駄に広い】
車高はタントに比べてさらに上がっているのですが、それが室内長にはそれほどプラスになっていません。
というよりもタントでも十分以上に広いので、それ以上広くてもさほど恩恵を感じないというのが正確かもしれません。
もともとは、車高を高くすることで乗員を高い位置に座らせ、足元空間にゆとりを持たせるというのが、車高を上げることのメリットです。
しかしあまり乗車位置を上げすぎても運転姿勢が不自然になってしまうので、限度があります。
結果として天井だけが高くなったような印象で、頭上空間は確かに広いのですが、「ここまで高くする必要あったのかな？」というのが正直なところです。
【まとめ】
ダイハツではウェイクをタントの上級車的な扱いでデビューさせたようですが、ユーザーはそこまで車高の高い軽自動車を求めていなかったようです。
後からウェイクをベースにした商業車バージョンのハイゼット・キャディーがデビューしましたが、こちらの方が道具感が強く個性的に思えます。
装備をシンプルにしてタントと同じぐらいにして軽自動車版ハイエースといったイメージで売り出していればまた違った結果になったかもしれません。
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