皆さんこんにちは。
今回は、コンパクトカーの人気車種であるスイフトとパッソについて、それぞれを同じ観点から、また両車の特色を考慮しつつ、比較していきたいと思います。
スイフトは2000年発売、パッソは2004年発売と、共にコンパクトカーでは歴史のある車種同士です。
スイフトと言えば、筆者的にはスポーティなイメージが浮かびます。
パッソは初期の頃こそ、一部スポーツグレードも販売していましたが、現在はのんびりゆったり的な印象が強いかと思います。
そんな2台の比較結果がどのようになるのか、楽しみです。
[スイフトとパッソ比較!]燃費
まずは燃費です。
◇スイフト
- 1.2Lハイブリッド 32.0㎞/l
- 1.2Lマイルドハイブリッド 27.4㎞/l
- 1.0Lターボ 20.0㎞/l
◇パッソ
- 1.0L NA 28.0㎞/l
スイフトのメインはハイブリッドとなりますが、パッソのエンジンは1種類のみです。
パッソのエンジンは、1KR-FEといい、初代パッソから採用され続けている息の長いエンジンです。
ヴィッツや既に絶版となったIQにも搭載されていました。
改良を重ねつつ、現在の燃費をたたき出しているとはいえ、いかんせんスイフトの搭載する最新エンジンから見ると見劣りする事は否めません。
ここはスイフトに一票です。
[スイフトとパッソ比較!]維持費
次に維持費を見てみましょう。
維持費は3年間で試算します。
◇スイフト
- タイヤ代 50,000円
- 車検法定費用 39,640円
- 車検手数料 50,000円
- ガソリン代 137,000円
(現在の全国平均レギュラー価格146.2円×1年30,000キロ計算)
- オイル交換等 50,000円(オイル交換6回、その他軽微な消耗品交換)
合計 326,640円
◇パッソ
- タイヤ代 50,000円
- 車検法定費用 39,640円
- 車検手数料 50,000円
- ガソリン代 156,000円
(現在の全国平均レギュラー価格146.2円×1年30,000キロ計算)
オイル交換等 50,000円(オイル交換6回、その他軽微な消耗品交換)
合計 345,640円
車検時にかかる重量税、自賠責、印紙代などの法定費用は、1.0リッターのパッソの方が安いです。
ただし、ガソリン代でその優位性が逆転されてしまいます。
結果として、スイフトの方が当試算では3年間で約19,000円程度出費を抑えられました。
こちらも、スイフトに一票とします。
[スイフトとパッソ比較!]口コミ
ユーザーの評判はどうでしょうか?
◇スイフト
エクステリア、インテリアとも特に不満はない様ですが、内装が若干チープだという意見が多く見受けられます。
また、収納も若干少ないとの声もありました。
メーカーが前面に打ち出す欧州譲りの足回りは、日本の低速走行時には乗り心地の悪さとして捉えられてしまう傾向もある様です。
◇パッソ
非常に興味深いのですが、パッソについての口コミは、特徴がない事に尽きます。
エクステリア、インテリア、走行性能とも、まあこんなもんだろう的な意見が非常に多いです。
可もなく不可もなく、日常のアシという捉え方はある意味潔く、これがメーカーの狙い通りだとしたら市場把握能力について流石のトヨタというところでしょうか。
今回は、パッソに一票です。
[スイフトとパッソ比較!]広さ
最後に車内について比較します。
◇スイフト
- 室内長・幅・高さ 1,910×1,425×1,225mm
◇パッソ
- 室内長・幅・高さ 1,975×1,420×1,270mm
室内サイズはほぼ同等ですね。
ただし、パッソの方が収納が多いと感じました。
また、車内もパッソの方がリラックスできる感じです。
居住性という観点から見れば、パッソに一票ですね。
[スイフトとパッソ比較!]まとめ
これまで、4項目に渡って比較してきた2台ですが、スイフト2、パッソ2で得票数は同じです。
ここに、筆者の総評を加えて最終判断とします。
スズキが全力で開発してきたと感じさせるスイフトと、トヨタ自ら「軽じゃないK」と謳うパッソでは、そもそもコンパクトカーとしての方向性が全く違うと感じます。
全てにおいて高得点を取りたいという努力を感じさせるスイフトと、及第点(60点くらい)でそもそもの点数評価勝負に踏み込まない様なパッソ。
車としての能力で判断するなら、文句なしにスイフトです。
しかし遠出もなく、完全に日常のアシとしてユーザーが割り切れば、パッソはとたんに同じ土俵に乗ってきます。
気持ち良いほどの割り切り感は、さすがのトヨタ(開発はダイハツ)と拍手を送りたいくらいです。
ただ、私はスズキの技術屋的な姿勢に非常に惹かれる事も事実です。
色々と思いは尽きませんが、今回私がおすすめする車は、やはり真面目な優等生、継続は力なりを体現しているスイフトといたします。
皆様のクルマ選びに、何らかのご参考になれば幸いです。
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