軽トラからスーパースポーツカーまで、自動車ならなんでも大好きな元塚です。
トヨタパッソはトヨタ最小の乗用車ですが、ほぼ同じようなサイズ、排気量でトヨタにはヴィッツも存在します。
おそらくトヨタのコンパクトカーを購入しようとした際、他社よりも身内のライバルの方が気になってしまう方もいるのではないでしょうか？
パッソは実際に商品企画や開発、生産を行っているのはダイハツであり、ダイハツ対トヨタという図式になるのですが、この2台はどう作り分けされているのでしょうか。
今回はパッソとヴィッツを比較していきましょう。
【パッソ VS ヴィッツ：ボディサイズ】
パッソのサイズは全長/全幅/全高（mm）=3660×1665×1525mmとなっています。
ヴィッツは3945×1695×1500mmと若干ですがヴィッツの方が大きいのですが実際に運転していると誤差の範囲といえそうです。
同様に重量でもパッソは910kg、ヴィッツは970kgと両方とも１tは切っています（ヴィッツのハイブリッドと1.3Lは１t越え）。
最小回転半径は逆にパッソが4.6mなのに対してヴィッツが4.5m（1L）とむしろヴィッツの方が上です。全幅が広い分、タイヤの切れ角が確保しやすいからでしょうか。
【パッソ VS ヴィッツ：価格】
ヴィッツはハイブリッドモデルも追加されましたがパッソとの比較対象にはふさわしくないため今回は除いています。
パッソ・・・115万200円～183万600円
ヴィッツ・・・118万円〜195万円
同じ排気量同士（1L）で比較すると大きな差はありません。
価格帯をずらしてバッティングを避けると思っていたのでちょっと意外ですね。
【パッソ VS ヴィッツ：走行性能】
1Lは両車とも実は同じエンジンです。
車重などもほぼ同じであることから加速性能などに差はみられません。
ただしハンドリングについては、乗り心地を重視したパッソと、よりしっかりした操縦性を重視したヴィッツと味付けが異なっています。
このため高速道路での直進安定性はではヴィッツに軍配が上がります。
一方街中では乗り心地が柔らかく、視界も広いパッソの方が運転しやすいという感想を持つ方が多いのではないでしょうか。
【パッソ VS ヴィッツ：まとめ】
もう最近の人は知らないかもしれませんが、かつてダイハツは自社では普通乗用車を開発せず、トヨタが開発した車のOEM供給を受けていたこともありました。
OEMならまだマシで、ダイハツの「最上級車種（笑）」シャルマンという小型セダンは、一世代前のカローラのシャシーやパワートレーンを使って開発されるという、ある種屈辱的ともいえる事例もあったのです。
それを考えればダイハツがトヨタの小型車を全面的に開発するというのはなかなか感慨深いものがありますね。
ヴィッツとパッソ、確かに重なる部分もあるのですが、それぞれトヨタとダイハツの個性が出ていてキャラクターがうまく作り分けられていると思います。
ただし同価格帯ということを考えればヴィッツの方が上質に感じられ、お買い得感は高いです。
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