軽トラから、スーパースポーツまで車なら何でも大好きな自動車ライターの下塚です。

ミライース、先代は「第3のエコカー」として、ガソリンエンジンの効率性を究極にまで高めた車としてデビューしました。

ガソリン価格の高騰と言う追い風もあって、かなりの人気車となりました。

先般、フルモデルチェンジを行い、二代目へと進化し、引き続き低燃費で好評のようです。

しかし、車は低燃費ならそれでいい、というものではないでしょう。

今回の記事ではダイハツミライースの欠点について、インプレなどでチェックしていきます!

【ミライースの欠点1:後席居住性がいまいち】

今回のモデルチェンジで、パッケージングを見直し、先代よりも後席の足元が広くなっています。

しかし、頭上空間はさほど余裕がなく、身長170センチメートルの男性が座ると空間は握り拳1つ分ほどです。

座面の短めで硬いことから坐り心地もいまひとつ。

ゆったり座るならムーブを買いなさい、ということなのでしょうが…

【ミライースの欠点2:13インチ仕様の頼りないハンドリング】

ミライースでは、タイヤが14インチ仕様のものと13インチ仕様の2種類が用意されています。

14インチ仕様のほうは適度に引き締まった足回りで、路面に多少なりがある所通過しても、比較的収まりが良いです。

それに比べると13インチ仕様のほうは、ショックアブソーバーが容量の小さいものに変えられていることもあり、ちょっと頼りない感触。

JC08モード燃費では14インチの34.2km/Lに対して13インチは35.2km/Lと良くはなっているのですが、燃費の方優先させすぎたのでは?と言う印象は拭えません。

【ミライースの欠点3:元気のないエンジン】


ミライースのエンジン出力は最高出力が49馬力(6,800回転)、最大トルクが5.8kg-m(5,200回転)と意外に高回転型です。

ちなみに、今もモデルを縮小して生産を続けている旧型ミラのエンジンは58馬力/7,200回転で 6.6kg-m/4,000回転!

なんとミライースよりもパワフルなのです。

特にトルクは1,000回転以上も低い回転域で最大トルクを発生しているので、運転しても明らかにミラの方が力強く、レスポンスも良いという印象です。

燃費を重視するのは時代の流れで仕方がないとしても、10年以上前に発売されたモデルよりも頼りない動力性能は、ちょっといただけません。

 

【まとめ】

ミライース、先代に比べればエクステリアデザインもシャープになったし、インテリアも事務的な印象はあるものの、品質感は向上しています。

また、ちょっと出遅れた感のある安全性能についてもスマアシ3が選べるようになったのは良いニュースでしょう。

これで何か問題ある?と、聞かれれば確かにその通りなのですが、それでも売りが先代同様、低燃費と低価格「だけ」というのもちょっと寂しい気がしますね。



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