軽トラからスーパースポーツまで、車ならなんでも大好きな自動車ライターの元塚です。
ムーヴキャンバス、ダイハツの中で女性向けの軽自動車のラインナップが不足していたことから企画されたという話があります。
そのせいか外装も丸っこくて可愛らしいデザインですが、それよりもインテリアの凝り具合はさすが女性目線、と思わされるできばえです。
今回はムーヴキャンバスの室内についてチェックしていきます！
【ムーヴキャンバスの室内：運転席】
タントほどではないですが天井は高く、しかもサイドガラスもまっすぐなので頭上空間は非常に余裕のある設計です。
高めの位置にシートを調節するとメーターや操作系の位置も非常に使いやすい位置にあり、またウェイクのシートをベースにしたたっぷりしたサイズのベンチシートタイプでかけ心地もソフトです。
視界も良く、足元もすっきりしているので快適な運転が楽しめるでしょう。
【ムーヴキャンバスの室内：2列目】
軽自動車なので当然ですが2列目の定員は２名です。
コンパクトカーでは格納性を重視してか、小ぶりでクッションが足らないリアシートを採用する例もままあります。
一方、ムーヴキャンバスには運転席に負けないぐらい大型でしっかりしたシートが用意されているのが特徴です。
シートスライド量は240㎜となっており、最大限後ろまで下げると、1列目の背もたれから2列目の背もたれの間の長さはなんと1.1m！
リムジン顔負けのスペースが出現します。
ただしシートの下に設定された通称「置きラクボックス」は便利な装備ですが、シートに深く腰掛けたときにはシューズのかかとが当たってしまうのが少し気になる、という意見もありました。
【ムーヴキャンバスの室内：荷室】
軽自動車で全長が限られているため、リアシートを標準の位置にした場合は荷室の奥行きは330㎜とそれほど大きくありません。
しかし荷室フロアの下にはさらにサブトランクが用意されており、深さも220㎜ほどと、このサブトランクでもある程度のものは収納できるようになっています。
また荷物の量が多ければリアシートをスライドさせたり倒したりすることで広大な荷室を生み出すことができます。
ただしリアシートの座り心地を優先して、シートを倒しても完全にフラットにはならないのは要注意です。
【まとめ】
ムーヴキャンバス、30代の独身女性をターゲットに企画されたと言われています。
タントほどファミリー向けでもなく、ウェイクほど積載性にもこだわらず、日常の使い勝手や居心地の良さを第一に設計された跡が見て取れます。
軽自動車だけで展開するには非常にもったいないコンセプトで、このテイストを活かしたインテリアデザインコンシャスなコンパクトカーがあったら意外とヒットするのではないでしょうか。
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