トヨタの最小コンパクトカー、パッソも現行型で三代目となります。
今回からダイハツが企画から開発、生産まで主体となって行っており、軽自動車で育んだノウハウを小型車にフィードバックして使い勝手の向上を図っています。
いくら使い勝手がよくても、やはり車にはある程度動力性能を期待したくなるもの。
ということで今回はパッソの動力性能をチェックしていきます！
【パッソの動力性能 市街地では？】
最近の車は安全装備や快適装備が充実している一方、車重はどうしても重くなりがちです。
そんな中、パッソは車重910kgとかなり軽量な仕上がりになっているので、コンパクトなボディも相まって取り回しは非常に良いです。
ただし、出足については若干不満という意見も多く、アクセルを踏み込んでもちょっともっさりした感じがあるようです。
ただし、パワー不足というよりも、アクセルのレスポンスの設定による部分が大きいようです。
あまりアクセルレスポンスを過敏にしてしまうと、ストップ＆ゴーの多い街中では逆にぎくしゃくしがちになってしまうので、ユーザー層を考慮すればこれもありなのではないでしょうか。
動き出してしまえば後は素直な出力特性で効率の良いCVTと相まって市街地での乗りやすさは最高です。
【パッソの動力性能 高速では？】
一般的にコンパクトカーにとって高速走行はどちらかといえば苦手科目に入るでしょう。
特にパッソは排気量が1Lと小さく、またフロントグラスが比較的立ったデザインから、高速走行、特に追い越し加速の際には空力的には不利です。
直進安定性はしっかり確保されているのですが、追い越しではどうしてもエンジン音が高まるのでストレスがたまるというインプレがありました。
エンジンやトランスミッションのマウントも街乗りでの乗り心地を優先しているため、高速道路で連続で継ぎ目を拾うような場合にはフロアが振動するのが気になるという意見もあります。
やはり街中や郊外のちょっと空いた道路などが得意分野なので、高速道路で長距離走行をよく行う方であれば、同じトヨタのヴィッツ、特に1.3Lの方がおすすめです。
【まとめ】
全般的にパッソの動力性能はあまり高いとは言えないようです。
あれもこれもと欲張るのではなく、ユーザー層を設定して、それに最適化する作りとなっています。
国内専用車として、また軽自動車からのステップアップの受け皿として必要な性能を考えてスピードレンジの高い部分は見切っているのはある種いさぎよさも感じさせます。
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