軽トラからスーパースポーツまで、車ならなんでも大好きな自動車ライターの元塚です。
ダイハツからムーヴの派生車種として発売されたムーヴキャンバス、女性をターゲットにした車づくりが特徴です。
VWバスをモチーフにしたようなキュートなルックスとおしゃれな雑貨のようなインテリアが人気です。
しかし、一方で自動車は一歩間違えれば凶器にもなりかねないという現実も忘れるわけにはいきません。
安全装備についても関心が高まる中、ムーヴキャンバスの安全性能はどれぐらいのレベルなのか見ていくことにしましょう。
【ムーヴキャンバスの安全性能：衝突安全ボディTAF】
トヨタのGOA（ゴア）から始まり、各社受動衝突を高めたボディ構造にさまざまなニックネームを採用していますが、ダイハツの場合は「TAF（タフ）」と称しています。
これは「Total Advanced Function」ボディの略で、「総合的」に「衝突安全機能」が「進化した」ボディという意味の造語です。
ボディの小さい車はやはり受動安全性の面で大型車よりも不利になるのは否めませんが、ムーヴキャンバスでは2014年デビューのムーヴから採用された「Dモノコック」を適用、アンダーボディの構造などに工夫を凝らして軽量化と安全性を両立しているのが特徴です。
こうした改良は安全性はもちろん、乗り心地や操縦性にもよい影響を与えています。
【ムーヴキャンバスの安全性能：視界をサポートするAFS】
夜の山道を走っている時、カーブを曲がったところに急に動物や障害物などが見えてひやっとしたことはないでしょうか。
車のヘッドライトは正面しか照らさないため、ヘッドライトの光軸から外れたカーブの先になにかがあっても見えなくて、発見が一瞬遅れてしまうのです。
ムーヴは軽自動車初の装備としてAFS（Adaptive Front-lighting System）を搭載しています。
これはステアリングに連動してヘッドライトが可動するもので、カーブなどでは曲がる方向をヘッドライトが自動的に照らしてくれる装置です。
事故にあっても安全なボディは大事ですが、やはり事故は起こる前に防止したいもの、このAFSは夜間の事故防止に有効な手段であるといえるのではないでしょうか。
【ムーヴキャンバスの安全性能：スマートアシスト２】
今や自動車選びの必須条件？緊急自動ブレーキがムーヴキャンバスにも用意されています。
スマートアシスト２と呼ばれいているこのシステムですが、時速40～50㎞/ｈまでのスピードであれば前方の自動車が20ｍ以内（速度差30km/h）になると緊急ブレーキが作動し減速、衝突を回避するシステムです。
ただし対歩行者については警報音とメーター内の表示で警告するのみで自動的に制動をかけるわけではないのがちょっと残念なところ。
【まとめ】
軽自動車の安全性については全体的にスズキが一歩リードしている印象です。
なかでも緊急自動ブレーキのスマートアシスト２については、スズキと異なり対歩行者での自動ブレーキは対応していません。
この8月にマイナーチェンジしたムーヴには進化したスマートアシスト３が用意されているので、ムーブキャンバスにも採用が待たれるところです。
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