軽トラからスーパースポーツまで、車ならなんでも大好きな自動車ライターの元塚です。

日産デイズルークスは、日産と三菱の合弁会社、NMKVが開発した、デイズに続く第二弾のモデルです。

三菱ブランドでもekスペースとして発売されています。

このクラスには、販売トップを誇るホンダN-BOXやダイハツタントといった強力なライバルがそろっています。

そんなライバルに対して、デイズルークスはどうなのでしょうか。

今回は走りに注目して、デイズルークスをチェックしていきます。

【デイズルークスの走り:市街地では?】

デイズルークスのエンジンですが、ターボ車こそ軽自動車の自主規制枠いっぱいの64psを発揮しますが、ノンターボ車については49psと、ライバル車よりも物足らないデータとなっています。

このエンジンに加えて、CVTがひたすら燃費指向のセッティングをされているので、市街地ではちょっと乗りにくく感じてしまいます。

つまり、アクセルを踏んでもなるべく高いギアをキープするようになっており、なかなか加速しない傾向があるのです。

これが加減速をひんぱんに行う市街地での運転のしにくさにつながっています。

トルクが発生する領域をキープするようなセッティングになっていれば、多少エンジンが非力でも乗りにくさは感じないはずなので、正直このセッティングには疑問が残ります。

ターボ車についても同様の傾向が見られますが、こちらはパワー、トルクとも増幅されるので、ノンターボ車ほど運転していていらいらすることはないでしょう。

【デイズルークスの走り:高速道路では?】

ここでもやはりノンターボ車はパワー不足が目立ちます。

特に登りが続く区間では、アクセルを大きく踏み増さないとどんどんスピードが落ちていくような感覚になります。

シフトレバーのスイッチを押せば「Sモード」になり、CVTが3000回転ぐらいのトルクが発生する回転域をキープするようになるので、エンジン音は高めになりますが、そのかわりアクセルワークは非常に楽になります。

完全にスピードが乗るまでは、ずっとこのSモードでも良いのではないかと思うほどです。

【デイズルークスの走り:イマイチな理由は?】

デイズルークスのノンターボ車について、ライバル車に比べて走りがイマイチな理由は、これまで述べてきたとおりCVTが燃費重視のセッティングになっていることが非常に大きいですが、そもそものエンジンにも問題がありそうです

もともとこのエンジンは、三菱アイのデビューに合わせて開発されたもので、基本設計は15年以上前のものとなります。

各社がしのぎを削っている軽自動車市場において、この遅れは致命的でしょう。

【まとめ】

これまで見てきたとおり、少なくともノンターボ車の走りに関して、デイズルークスは他車に後れをとっていると言わざるを得ません。

最後発であるのに走行性能で見劣りがするのは正直残念です。



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