今回はちょっと小さめの、オトクな2車種です。
スズキからはクロスビー。ご存知ハスラーが切り開いたポップ路線を爆進中、ちょっと大きな弟くん。
ホンダからはフィット。一時代を築いたベストセラーコンパクトカーの、最新型。
見た目もユーザー層も違うけど、なぜかカー雑誌のグラビアでは隣りに並んで映りがちな2車種を、項目別に較べて見ましょう。
【クロスビー・フィット比較】サイズ
まず、それぞれの寸法(全長x全幅x全高)です。
- クロスビー 3,760x1,670x1,705mm
- フィット 3,990(4,045)x1,695x1,525(1,550)mm
◆ちなみに軽自動車枠 3,400以下x1,480以下x2,000以下(高さを除き、だいたいギリギリで作ります)
クロスビーはハスラーより40cm長くて20cm幅広、フィットはさらにクロスビーより20cm長くて15cm低い、というのが、大体の構図。フィットの全幅1,695mmという数字は、若い頃カタログとにらめっこしてクルマ選びを楽しんだお父さん世代には懐かしい、いわゆる「5ナンバーフルサイズ」の証です。
かつて初代シティのトールボーイスタイルで時代を席巻したホンダのほうがペタンコ、というのにも、時の流れを感じてしまいます。
同じコンパクトカーでも、クロスビーは、軽自動車に本来欲しかった余裕をプラスした感じで、フィットは、フルサイズの必要部分を凝縮した感じ、というスタンスの違いが、数字で見て取れますね。
【クロスビー・フィット比較】エンジン・トランスミッション
スズキとホンダの姿勢の違いが、いちばん色濃く出ているのはエンジン・トランスミッション、いわゆる駆動系です。
クロスビーは、FFと4WDのチョイスがあるだけで、エンジン・トランスミッションは全グレード共通の、1リッター直噴ターボ・マイルドハイブリッド+6AT、の一択。
対するフィットは、FFと4WDのチョイスに加えて、エンジンが1.3リッターと1.5リッターに、1.5リッター+ハイブリッドの3択、トランスミッションは7AT、CVT、6MTの3択。全部の組み合わせはありませんが、それでも作る現場が心配になるくらい充実のラインナップです。
楽しいクルマがあるライフスタイル全体を楽しみたい人は、クロスビー。
クルマそのものをメカとして堪能する、という方向の人は、フィット。
・・・というのは、ザックリ分けすぎでしょうか?????
【クロスビー・フィット比較】燃費
JC08モードの評価では、それぞれの走行燃費は
- クロスビー 20.6~22.0km/L
- フィット 19.6~37.2km/L
クロスビーは、マイルドとはいえハイブリッド・コンパクトとして、地味ながら充分優秀な数値ですが、なんとも幅があるのがフィットの燃費成績です。これは前項でご紹介した駆動系のいろんなバリエーションによるもので、19.6km/Lはスポーツ指向のRS(FF/6MT)。同じ1.5リッターでもちょっと違うヤツなのかも。37.2km/Lは1.5リッター・ハイブリッドで、低燃費エンジンメーカーの面目躍如な感がありますね。
ただしクロスビーは1リッター800kg、フィットは1.3~1.5リッター1100kg~1200kg、とだいぶ体格が違うので、山坂やヘビーな渋滞等、使用環境によってはJC08を超える過酷な条件にもなるので、一概にフィット圧勝は断言できません。
本当は、買う前に数日レンタカーでも試せると、いいんですけどね。
【クロスビー・フィット比較】価格
お金の話が続いてすみません。いえいえ、大切な話ですね。
- クロスビー 2,003,400~2,189,160円
- フィット 1,428,840~2,367,360円
ハイブリッドだけに絞っても、フィットなら1,700,000円くらいから買えます。というか、そのグレードが37.2km/Lの燃費番長。
お財布締めまくり派は、コレがいいかもしれません。
本来お買い得感日本一のスズキですが、クロスビーは少々高めの価格設定かもしれませんね。
【クロスビー・フィット比較】パッケージ・インテリア
室内寸法(長さx幅x高さ)も比較してみましょう。
- クロスビー 2,175x1,355x1,280mm
- フィット 1,935x1,450x1,280mm
車室は真四角ではないので、この数字だけで広いか狭いかは議論できませんが、クロスビーは前後方向に、フィットは幅方向に、すこし余裕がある造りなのは事実のようで、両車とも法制上の定員は5名ですが、リアシートのヘッドレストは、クロスビーは2つ、フィットは3つあります。
でもクロスビーの平らめなリアシートは、サイドサポートが高いフィットのシートより、お子さんが寝っ転がってクネクネするには、きもちよさそうです。
クロスビーのインテリアは、BMWミニほどのやり過ぎ感はないものの、全体の雰囲気はクルマっぽさよりITガジェット的な面白さを前に出したポップ路線で、横Gと闘うクルマではないことが、自然に理解できます。シフトレバーはダッシュボードから生えて、床に余裕があるタイプです。
フィットのインテリアは全体的に、VWゴルフ先生の教えに忠実な「ザッツ、コンパクトカー」な感じで、ハンドルを握ると前方に大きなメーターがドン!とあって、自然とアクセルを余計に踏んでしまいそうなヤル気仕様のデザインで、シフトレバーも床から生えるタイプ。
諸元表とか価格表とか、数字ばかり見ているとついつい忘れがちですが、デザインの指向にも、改めて2車種の違いを思い知らされます。
【クロスビー・フィット比較】口コミ
◆クロスビー
正直ちょと高かったけど、装備がよくできていて不満が見当たらないので、満足。
そこらじゅうにいろんな収納があるので、いい意味でだらしなく使える。
タンクが小さくて、給油回数が多くなる。
◆フィット
充分速い。バタバタしない落ち着いた足回りがいい。やっぱりセンシングは是非モノ。
小型車だけど質感のあるインテリアが好き。燃費がいいので助かる。
ピラーの位置が、ちょっと邪魔。
口コミの傾向も、クロスビーでは装備品や使い方にウエイトがあって、フィットでは走りに注目している感じがありますね。メーカーの企画がしっかりユーザーに伝わっている、ということでしょうか。
【クロスビー・フィット比較】まとめ
最初に書いたとおり、見た目もユーザー層も違うこの2台は、いろんな意味でイメージ通りだった、と書いてしまいますと、身もふたもないですね。
ただこの、国産車の中でもよくできた二車種は、方向性はまるで違うので、2台並べておくと多くの人が必ずどちらかを好きになってくれる、という気もしてきました。グラビアで並んでいるのは、偶然じゃないのかもしれません。
で、比較コラムなので、どちらに軍配をあげるか決めないといけないのですが、正直あみだくじかなんかで決めたいくらい迷っています。
今日の気分で決めてしまうと、週末は家族で遊びに行きたいので、クロスビー!
・・・明日は変わっているかもしれません。
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