軽トラからスーパースポーツカーまで、自動車ならなんでも大好きな元塚です。
初代トヨタパッソのデビューは2004年。「トヨタ最小プチトヨタ」というコピーで登場したのが印象的でしたね。
それから代を数えて2016年にデビューした現行モデルでパッソも３代目となりました。
今回はそんなパッソの歴代モデルと中古車の状況を振り返ってみたいと思います。
【初代：2004-2010】
実はパッソはダイハツとの共同開発車です。
企画などの立ち上げについてはトヨタですが、それに基づいた設計や開発をダイハツが受け持つという役割分担でした。
このため、パッソの歴代モデルにはダイハツブーンという兄弟車が存在します。
初代モデルのキャッチコピーは「トヨタ最小プチトヨタ」ということで、コピーに合わせたイメージカラー赤いカラーのモデルも印象的でした。
エンジンは1Lと1.3Lの2種類が用意され、変速機にコラムシフトが採用されたのが特長です。
初代ヴィッツよりもさらに全長が短かく、さらにその後に発売された2代目ヴィッツが全幅を拡大したことから引き続きトヨタのエントリーモデルとしての役割を担うことになりました。
ダイハツにはX4（クロス・フォー）というモータースポーツ用の1Lターボエンジンの特殊なモデルがラインナップされていましたが、パッソには用意されませんでした。
中古車では一ケタ万円のものも見られますが、さすがに初期モデルでは10年以上前のものとなるため、あまりおすすめはできません。
派生車として「パッソセッテ」という７人乗りのミニミニバンモデルも2008年に登場しましたが、それまで販売していたシエンタよりも使い勝手が劣ることから不評で一台限りのモデルとなってしまいました。
こちらはタマ数は少ないですが、低予算でコンパクトなミニバンを探しているのならば狙い目です。
【二代目：2010-2016】
初代パッソが好評だった（モデル末期でも月間平均5000台以上を販売）ことから、初代のコンセプトを継承（キャッチコピーも「NEW プチトヨタ」）してより女性に毎日の生活の中で使いやすい車を目標に開発されました。
ボディカラーにもそれが現れており、「ウグイスメタリック」や「キナコメタリック」、「アズキマイカ」など女性を意識したカラフルなカラーが用意されました。
また「パッソ+Hana」（プラスハナ）といった特別グレードも用意され、パナソニック製のナノイードライブシャワーがオプションで設定されるなど、徹底した女性目線で企画されているのが特長です。
ただし、自動車としての評価は必ずしも高くなく、軽自動車以上、普通車未満といわれたほど走りの面でも品質感の面でも今ひとつというユーザーの意見も目立ちました。
パッソはモデルチェンジサイクルが長いため、二代目でも初期型はすでに７年が経過していることから初期型はかなり安くなっています。
ただし年式の新しいモデルは他社のコンパクトカーよりも高めの相場となっているので、車の内容を考えてもあまりおすすめはできません。
【三代目（現行型）：2016- 】
先代に引き続きダイハツでもブーンとして発売されましたが、現行型からはダイハツが主導権を握って企画から開発、生産に携わったモデルとなっています。
エンジンはこれまであった1.3Lをラインナップから落とし1.0Lに一本化しました。
これにより1.3Lと1.5Lハイブリッドも用意する同じトヨタのヴィッツとの差別化が図られ、トヨタのエントリーカーとしての役割が明確化されました。
標準モデルのXと上級モデルの「モーダ」の2種類の仕様を用意したことも話題となりましたが、デザイン上は、Xが初代モデルのテイストを、モーダが２代目のテイストを受け継いでいるようです。
登場が2016年4月とまだまだ新しいことから中古車の数はまだまだ少ないです。
一般的に初期モデルの車検が切れるあたりで一気に流通量は増える傾向がありますが、パッソを購入したユーザーは一般的に保有年数が長い傾向にあるのでタマ数が一気に増えることは考えにくいです。
リーズナブルに現行型を購入するのであれば、むしろディラーで扱っている未使用車や新古車を狙った方がよい物件に出会える可能性は高いでしょう。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
パッソも三代目となりましたがダイハツ主導で開発されるようになり、ヴィッツと軽自動車の間という非常にニッチな市場でもキャラクターが明確になってきたように思えます。
今後ヴィッツやアクアにパッソも統合されていくのか、それともダイハツ開発の小型車として独自のポジションを築いていくのか注目です。
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