軽トラからスーパースポーツまで、車ならなんでも大好きな自動車ライターの元塚です。

スズキアルト、今回のモデルでは原点に返ったようにシンプル&低価格に加えてインパクトのあるデザインも評判となっています。

これまでハイトワゴンやスーパーハイトワゴンに押され気味で地味な存在となっていましたが、再びユーザーからの注目も集まっているようです。

それに呼応するように、アルトの永遠のライバル?ミライースも2017年5月にフルモデルチェンジを受けました。

キャラクター、性能ともガチなライバルとなるこの2車を徹底比較していきましょう!

【アルトVSミライース:燃費】

アルトは37.0km/Lという驚異的な燃費を実現し、世間を驚かせました。

ミライースは当然今回のモデルチェンジでそれを上回ってくると予想されていたのですが、ふたを開けてみるとJC08モード燃費はB・SAIIIとL・SAIIIが先代(初代)モデルと同じ35.2km/LでX・SAIIIとG・SAIIIは、逆に1km/L下がって34.2km/Lでした。

最近、公表されているJC08モード燃費と実用燃費の乖離が問題となっていて、2018年10月からは、世界基準の燃費計測方法であるWLTPが導入される予定です。

そのためダイハツでもあえてJC08モード燃費の数値モードを狙わず、実走行に適した数値として公表したとのことのようです。

実燃費については市街地や高速道路をふくむさまざまなステージを走行したミライースの平均が23.2km/L、同時に比較テストしたアルトが24.1km/Lとなっており、カタログデータほどの差はないですが、ややアルトが有利といったところでしょうか。

ただし実燃費については運転するシチュエーションや運転の仕方などで大きく変動するのであくまで参考値としておいてください。

【アルトVSミライース:広さ】

両車とも品質感の向上が著しく、かつてのようなチープな印象は受けません。

構成は両車ともよく似ていて、インパネシフトとハイバックシート(背もたれとヘッドレストが一体化した形状のシート)にリアシートは一体可倒式となっています。

広さも数値上も実際に座った感じもほぼ同等です。

軽自動車の設計はミリ単位で広さをつめていくのでここはなかなか差が出にくい部分ですが、あえていえばリアシートの座り心地ではアルトの方が座面がやや硬めでこしがあり、長時間座るのであればアルトの方が疲れにくいでしょう。

ただし両車とも下位グレードでは後席ヘッドレストが装備されないのは、今の時代ではマイナスでしょう。

【アルトVSミライース:安全性能】

これまでスズキの後塵を拝してきたダイハツ車の安全性能ですが、ここへきて徐々にキャッチアップを果たしてきています。

新型ミライースでは安全装備がスマートアシスト3に発展しました。

2個のカメラをセンサーとして使い、歩行者の検知も可能で、作動領域も高い速度域までカバーしています。

また、ペダルの踏み間違いを防止する誤発進抑制制御機能は前後両方に作動します。

アルトは赤外線レーザーのみを使うタイプで緊急自動ブレーキの上限は時速30kmで歩行者は検知はできません。

ペダルの誤操作を判断する機能も前進時のみに限られるので、現時点では後発のミライースの方が充実しています。

スズキではワゴンRなどにはデュアルカメラを使った安全装置を用意しているので、今後のマイナーチェンジで追加されるのを期待したいところです。

【まとめ】

ミライースの方がデビューが後のため、ちょっとアルトには不利な結果となってしまいました。

しかしアルトもデビューから3年が経過しており、今後のマイナーチェンジで商品力を向上させてくるのでしょう。



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