軽トラからスーパースポーツカーまで、自動車ならなんでも大好きな自動車ライターの元塚です。
世界を驚かせたトヨタのワールドコンパクトカー、ヴィッツも現行型で三代目となります。
初代は、それまでの日本のコンパクトカーの常識を覆した欧州車的なパッケージングにスポーティグレードのRSなど、きびきび走る軽快な車というイメージを確立しました。
三代目となった現行型でもそのキャラクターは健在なのでしょうか？
ということで今回はヴィッツの動力性能をチェックしていきます！
【ヴィッツの動力性能 市街地では？】
最近の車は安全装備や快適装備が充実している一方、車重はどうしても重くなりがちです。
ハイブリッドはさすがに1.5L＋モーターによるアシストで街中でも軽快な走りをみせますが、1.0Lは少々力不足の印象です。
どうしてもパワー不足からアクセルを開け気味に走らざるをえないことから燃費の面でも不利です。
1.3Lはそういった印象はなく、パワフルさは感じないものの、街中でかったるいと思う機会はほぼないでしょう。
【ヴィッツの動力性能 高速では？】
一般的にコンパクトカーにとって高速走行はどちらかといえば苦手科目に入るでしょう。
特にヴィッツの1.0L仕様は柔らかい足回りと相まってあまり積極的に飛ばしたいとは思わない仕上がりとなっているようです。
それはそれで良いことなのかもしれませんが・・・
高速道路で長距離走行をよく行う方であれば1.3Lの方がおすすめです。
さらにハイブリッドであれば高速走行でも加速に不満を感じることはまずないでしょう。
【ヴィッツの動力性能 ちょっと気になる点】
ハイブリッドは燃費とパワーの両立を図り、エンジンの効率の良い回転域を利用して充分な加速性能を持っています。
ただし、加速感とエンジンの回転上昇が合わない、いわゆる「ラバーバンドフィーリング」があるのは残念です。
これはアクアにも見られるトヨタハイブリッドシステム（THS 2）特有のものですが、アクセルを離した際に空走感はもう少しなんとかならないか、と思ってしまいます。
【まとめ】
世界ラリー選手権（WRC）にトヨタはヴィッツの欧州版である「ヤリス」をベースにしたラリーマシンをエントリーしています。
そしてなんと復帰2戦目のラリー・スウェーデンでいきなり優勝という快挙を成し遂げています。
ちょっと残念なのは、このヤリスのWRCの活躍が現在のヴィッツのイメージに直結しないところでしょうか。
三代目がデビューした際にあまりにもコストダウンに走り過ぎて運動性能を二の次にしてしまったことが現在も尾を引いているようです。
ハイブリッドも良いですが、例えばダウンサイジングターボを搭載し、少し派手目のエアロパーツを装備したハイパフォーマンスモデルなどがあれば、と思ってしまいますね。
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