軽トラからスーパースポーツまで、車ならなんでも大好きな自動車ライターの元塚です。

スズキソリオ、コンパクトながら背の高さを活かしたパッケージングで、3列シートのミニバンからダウンサイジングする方も多いようです。

本当にミニバンから乗り換えた方でも満足できる広さなのでしょうか?

今回はソリオの室内についてチェックしていきます!

【ソリオ:運転席は?】

「立って半畳、寝て一畳」と言われているように、人間は寝そべった姿勢になるほど面積をとるものです。

このため、ソリオは4mに満たないコンパクトな全長でゆったりした広さを実現するため、シートのヒップポイントを上げてアップライトに着座させることでスペースを生み出しています

こうすることで見晴らしがよくなることに加え、インパネも縦に長くなるので、それを活かしてあちこちに小物入れを設けられるといったパッケージ上のメリットもあります。

さらにフロントガラスが遠く角度も空力を重視する現代の車にしては珍しく角度がついていないことから非常に解放感があふれる視界となっていることも心理的な広さを演出しています。

いくら広くてもきちんとしたポジションが取れないと運転していてもストレスがたまるものですが、ソリオはシートリフターやチルトステアリングも十分な調整幅を持たされているため、誰でもベストなポジションが取れるようになっています。

【ソリオ:2列目は?】

乗り込みやすいスライドドアを開いて室内に入ると後席の足元の広さにまず驚かされるでしょう。

左右独立でシートがスライドし、その調整幅は165㎜も取られています。

最後部にリアシートをセットすればまさにリムジンのような広さが実現しますし、最前部にスライドしても小型セダンぐらいのスペースは確保しているので、この状態でも十分後席に乗車可能です。

またリクライニングも可能でその角度は56度とソリオの特等席はやはり後席でしょうか。

【ソリオ:荷室の広さは?】

さすがに全長が4mにも満たないことから、後席を重視した結果、先代よりも拡大したといはいえ荷室の奥行きは460㎜と少し狭めです。

ただし後席を格納すれば1530㎜と一気に拡大し、さらに助手席もほぼフラットに倒すことができるので、サーフボードのような長いものも楽に積み込めます。

また荷室の下にはサブトランクも装備(FF車のみ)していて、深さが315㎜もあるのでちょっとした収納にとても便利です。

後席の格納も背もたれ上部にあるレバーを倒して前に倒すだけという手軽さもいいですね。

【まとめ】

いかがでしたでしょうか?

子供が大きくなってしまったのでミニバンみたいな大きな車はいらないけれど、しかしもう狭い車には戻れない、という方にはぴったりなのではないでしょうか。

ミニバンの広さはそのままに日常生活の取り回しの良さはコンパクトカーならでは。

そう考えれば最上級車種で200万円を超えるソリオですが、高価なミニバンと比べれば意外とリーズナブルな選択肢といえるかもしれませんね。



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