軽トラからスーパースポーツまで、車ならなんでも大好きな自動車ライターの元塚です。

ダイハツムーヴ、初期型はずいぶんととがった車だったように思います。

ワゴンRが先に出たのでインパクトは若干弱かったのですが、それでも高い車高に機能主義的なデザイン、横開きのハッチドアととても新鮮なデザインでした。

それから代を重ねて現行型で6代目、そしてつい先日一部改良をおこなったばかりです。

今回のキャッチコピーは「マイベストスタンダード」。

はたして新ムーヴは軽自動車のスタンダードとなりうるのか、室内空間の面からチェックしていきます。

 

【ムーヴの室内:運転席】

今回の一部改良でも大きな変更はありません

もともと軽自動車としてはクオリティが高いことで評判だったのでちょっと色味が変わったりした程度です。

スーパーハイトワゴンほどではないのですが頭上空間も十分、というかこれより広くても気分以外にはメリットは実際にはないのですが。

視界も広くシートの高さもほどよく、確かにマイベストスタンダードといわれても納得できます。

内装部品に使用する素材や接着剤を見直すことで臭いや、鼻・のどへの刺激の原因とされるホルムアルデヒドなどを低減しているのも目立たないながらうれしい配慮ですね。

【ムーヴの室内:二列目】

スーパーハイトワゴンの脚を延ばして組めるほどの広さはないのですが、それでも前後席間の距離は1030mmもとられているので十分広い、といえるレベルです。

初代ムーヴは後席の広さに当時驚かされたものですが、今見ると「狭いな」と思わされてしまいます。

この間に軽自動車の規格見直しもあったので直接比較するのはフェアではないですが、それにしてもこの20年以上の間の進化の度合いはすごいものがありますね。

 

【ムーヴの室内:荷室】

軽自動車で前後長には制限があるため、標準状態では荷室は平均的な広さです。

しかし荷室の床は二重になっていて、デッキボードの下にはアンダーボックスが備えられています。

デッキボードを開けてこのアンダーボックスを使用すればホームセンターなどで購入した観葉植物も運べるほどの深さがあります。

またリアシートは240㎜のロングスライド機構をもち、それも左右独立式となっているので乗車人数に応じてフレキシブルに荷室を拡大することが可能になっています。

【まとめ】

最近主流のスーパーハイトワゴンのスライドドアは一見便利に思えます。

しかし中には作動が遅いものもあります。

利用が前席中心で、リアドアを使うのは荷物を置くときだけ、というパターンだとスライド式は思ったより時間がかかるので普通のヒンジ式ドアの方が使いやすいという場合もあるものです。

ムーヴはずっと90度開くドアを採用しているのでこういう使い方ならスライドドアより気軽でいいな、と思わされます。

ぱっと見の派手さやわかりやすさはありませんが、室内空間の使い方から見ればムーヴは確かに新しい時代のスタンダード軽と言えそうですね。



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